REIWAに「弥栄!」

    平成の30年間、サラリーマンとして仕事に生きてきました。 REIWAに入って生き様を見直しながら日々、雑感したことを書き連ねます。

サバイバル研修(4)

こうしてほぼ2日にわたって模擬避難所生活を体験してきましたが、最後に元自衛艦のインストラクターの方から、ご本人が東日本大震災の時に現地に派遣されて被災地にて救助活動した経験からのお話を伺うことができましたので以下にまとめておきます。

 

 

派遣先の避難所の問題点は、それぞれの避難所に応じて違いがあり、その問題点を抽出して個別に対応していくことが大切である。

 

例えば、学校の体育館を使った大規模避難所だと・・・

・行政の手当は届きやすく物資も比較的豊富

・避難者が寄せ集めで、人間関係が希薄、したがって組織化が難しい

⇨そのため、個々人の役割が明確でなく、率先してやることがなくて日々の対応に対して文句をつける被災者が多い。

 

これは阪神大震災の時の避難所の様子ですが、現在の避難所の様子と比較しても、プライバシーを守るどころではなく、かなり大変だったのでしょうね。

東日本大震災10年:「あの日」に学ぶ 社会/下(その2止) 情報が命を救う 正しい情報を判断に | 毎日新聞

 

お寺や集会所などの小規模避難所の場合・・・

・元々、近所付き合いを通してコミュニティーがあるので、被災者同士の会話もあり雰囲気が良い

⇨そのため、避難所で個々人が与えられる役割が明確で、問題解決能力も高い

・欠点として問題が少なく、行政から忘れられてしまい支援物資が滞りがちになる

 

今回、集まったメンバーはご近所さんではないにしても「これが避難所生活?」と思うほど良い雰囲気で作業を手分けしてこなしていました。

 

多くの避難所における共通の問題として・・・

・トイレの問題、トイレの数が不足する、排泄物でトイレがすぐに満タンになる

⇨このため、被災者がトイレを我慢することで体調不良をきたしてしまいケースが多い

・女性特有の問題に対する声が届きづらい

 

というお話をいただきました。

やはり、避難所での生活を快適に過ごすにいは、「いかに衛生的で使いやすいトイレを確保するか」ことが大切なのです。

皆さんの参考になったでしょうか?

 

今回の研修で得たもの

・避難所生活において感じたことを参加者同士相互確認することができたこと

・震災対応の難しさを体験したが、最後は被災者同士が励まし合いながら、いかに前向きに生活していくかが大切である

・不幸にも被災した際に入る避難所は多種多様である。でも個々人がリーダーシップを持って対応していくチーム力が最も大切である

耳学問で知っているだけではなく、日頃から何を準備しておくべきか、万が一の時にどのように対応することが必要かについて常にシミュレーションしておくことが大事

 

といった感じでまとめさせていただきましたが、私にとっての「新たなるサバイバル」はその研修の後から始まるのです・・・ 続く

 

弥栄