私は、2005年からリーマンショックがあった2009年までシンガポールにおりました。
四季がなく、
強いて言えば「暑いシーズン」と「もっと暑いシーズン」はありましたが、公共交通機関も安く(車を所有するとコストはかかります)、とても住みやすい国でした。
もう亡くなりましたが、私の父も過去にシンガポールに赴任していたことがあります。
当時は海外旅行も珍しい時代でしたし、シンガポールに行く際には事前に黄熱病・コレラの予防注射を打ってからシンガポールに行っていたのを覚えています。
現地で水道水を飲む際は、必ず煮沸する必要がありましたが、今はそんなことはありません。
今の方には信じられないでしょうね。
シンガポールは小さな国(大きさは淡路島程度)ですので、自由貿易を売り物に常に色々なイベントを企画して海外から人を集め、経済を発展させていかないと周りに飲み込まれてしまう(仮想敵国はマレーシアです。)のです。
したがって、今回のコレナウイルスのようないわゆる「目に見えない問題」が発生すると一気に経済が停滞します。
シンガポールは、17年前のSARSの時に大変な経験をしましたが、今回はこの失敗を糧に首相のリーシェンロンが国民に向けてスピーチをしています。
英語の字幕が下に出ていますので勉強がてら聴いていただくと良いと思いますが・・・
・過去のSARSや通常のインフルエンザと比較した時にコロナはどの程度のウイルスなのか?
・無駄にマスクやトイレットペーパーの買いだめに走らない
・日々の生活で気をつけること
・不幸にも感染した時の対応
について呼びかけをしています。
シンガポールはほぼ一党独裁制みたいなものですから、揚げ足をとる政党もいないのでここまでしっかりしたスピーチができるのでしょうが、
我が国の総理も、もう少し具体的な状況や、対応策を提案するスピーチをすることで国民を安心させられるようであってほしいし、国民一人一人も変なニュースに振り回されることなく落ち着いて行動できるような社会にしていきたいと思うのは私だけでしょうか??
弥栄