REIWAに「弥栄!」

    平成の30年間、サラリーマンとして仕事に生きてきました。 REIWAに入って生き様を見直しながら日々、雑感したことを書き連ねます。

マコモと黒穂菌(1)

マコモとは?

マコモといえば、黒い粉末にしたものを飲んだことがありましたが、とても苦かったことを覚えています。

それ以来、マコモからは離れていたのですが、

今回は採りたてのマコモを手に入れることができましたので、食レポも含めてブログさせてもらいます。

 

マコモはイネ科の植物で、最近は国内でも販売されていますが、台湾やベトナムなど、アジアではメジャーな野菜とのこと。

生えている状態は下の写真のような感じで、水田のように常時、水がないと育ちません。

このまま育つとワイルドライスとして実がなるのかもしれませんが、ほぼ全てのケースでは、秋になると根っこの部分に黒穂菌がつくことで、に元の部分が膨らんだ状態になります。

この部分をマコモダケと言って食用にしています。

 

面白いことに、この黒穂菌が寄生しないと根の部分は膨らまずに食用にならないそうです。

水鳥なども好んでマコモを食べるそうですので、まさに水辺に生える生き物のための植物ですね。

 

驚異の黒穂菌!!

この黒穂菌ですが、調べてみると小麦、サトウキビ、トウモロコシにとっては実が黒くなって膨れ上がってしまって売り物にならなくなるため、農業試験場の文献では悪者扱いされています。

 

写真が黒穂病になったトウモロコシです。

普通ならそのまま廃棄ですよね。

 

しかしながら、ところ変わればでトウモロコシの原産地、メキシコではこの黒穂病になったトウモロコシをウイトラコチェ(アステカ語でトウモロコシのキノコ)と呼んで栄養価の高い食材として珍重されていて、ピザやクレープに乗せて食べるそうです。

なんと、ペニシリンが豊富に入っていて体に良いそうです。

 

さらにこの黒穂菌ですが、なんと百度の高温にも耐えうる強力な生命力を持つ耐熱菌とのことで神秘的な菌とのことですが、この話を聞くとソマチッドを連想してしまうのは私だけでしょうか??

 

黒穂菌のついたマコモを乾燥させて黒穂菌を集めたものを「マコモズミ」として工芸の染色用にも使われています。

マコモズミを使った工芸品に関しては下のサイトをご覧ください。

www.oozeki-shop.com

 
マコモダケの食レポは次回に・・・
 
弥栄