最近、北陸神社シリーズを載せてきましたが、やはり現地の地酒を味わうことが私の人生における使命!
今日の見出しは長いですが、その理由は以下の通り、じっくり読んでみてください。
ということで、最近のんだ北陸のお酒・・・
まず最初は「御所泉」、蔵元は武内酒造です。
武内酒造店は、石川門を醸造したお酒を作る造り酒屋です。
石川門とは・・・
うまい酒を造るために特別に育成された、石川オリジナル品種の酒造好適米のことを言いますが、その家系(ではなく米系?)は・・・
その昔、亀の尾と雄町の話をしましたが、石川酒52号ってのもあるのですね。
この、石川門ですが、
「石川独自の米で、石川でしか造れない酒を造る」という長年の夢を現実にするために石川の酒造会社、米生産者、農業研究者のコラボレーションから誕生したそうです。
日本酒のために命をかけて米を作る農家と杜氏のコラボの作品って最高ですね!
この石川門の特徴は、「酒米の心白が極めて大きい」、「吟醸酒づくりにも適した」酒造好適米だそうです。
しかも、当初は石川門は酒づくりに理解のある4軒の酒米農家で栽培され、収穫された米は6社の酒造会社でしか醸造していなかったとのこと。
実はこのお酒、金沢駅の酒屋で物色していたときに、初めて見るお酒で雰囲気に惹かれて買ってしまったのですが、この酒店は近隣の一般消費者200軒余の方にしか、製造直販をせず、全製造数量 の90%を県内で愛飲されているそうで、地元金沢でも、なかなか手に入らないそうです。
搾りたてにごり酒とあるように季節限定バージョンなんでしょうね。
金沢に行った際には「武内造店」をよろしく!
次はこれです。
こちらは福井のお酒、一ノ谷「暁」で、蔵元は宇野酒造場です。
なぜ「一ノ谷」と呼ばれるようになったかというと・・・
明治以前、酒に名前がなく、屋号である『麦屋』の酒として販売されていたこのお酒、当時は
越前の国でお酒を飲む際に、「くまがい茶碗」という霜降り図柄の酒盃に酒を注ぎ、立ち飲みを楽しんでいたといいます。
そんなある日、この地に立ち寄った京都の俳人に、「くまがい茶碗」に注いだ『麦屋』の酒を差し出したところたいそう喜び、帰り際に屋号の『麦屋』と「くまがい茶碗」をもじって、
「麦屋の酒は一乃谷、くまがい(熊谷)で飲めばいつもよしつね(義経)」
と、短冊に一首示して立ち去りました。
以後、酒名を「一乃谷」と命名され、現在に至っているとのこと。
この一ノ谷、一番という意味ではなく、一ノ谷の合戦で活躍した「くまがい なおみ」ではなく「くまがい なおざね」からきているとのこと。
そうすると、「くまがい」は一ノ谷の合戦で活躍した熊谷直実と「くまがい茶碗」をかけている・・・
ということは・・・
繋がりましたね!
さらにこのラベルは普通の暁ラベルとは色が違って青いんです・・・
それは「斗瓶取り」だからでしょうか?
斗瓶取りとは・・・
日本酒は、米・米麹・水を酵母によって発酵させて、できあがった醪(もろみ)を搾って液状部分と固形成分に分けることで、日本酒ができあがります。
その際に醪を搾って抽出するお酒を「斗瓶(とびん)」と呼ばれる容器で少しずつ集める方法のことを「斗瓶取り」と呼んでおり、一般には「酒袋」に醪をいれ、それを吊るして醪そのものの重みによって自然と滴り落ちるお酒を集める方法。
とれるお酒は少量のため、高級酒などに用いられることが多い。
とのこと。
また一つ賢くなりました。
最後は写真だけです。
有名ですから特に何もいうことはないでしょう。
今日も晩酌は日本酒で弥栄です。