2019-07-11 日本の夜明け〜「明治維新胎動之地」 萩から日本を見てみる(2) 旅 歴史 松蔭神社の鳥居をくぐって 入って行くとすぐ左に松下村塾。 吉田松陰の松下村塾は有名なので、大きな藩校だと思う方もいるかと思いますが… 松下村塾 のように小屋を改造した小さな建物です。当初は松下村塾の隣に松蔭が幽囚されていた部屋があり、そこで塾を開いていたのですが、手狭になって写真のように小屋を改造して八畳の教室から始まり、その後、10畳半の部屋に改築、松蔭が幽閉されている期間(一年半)も合わせても合計で2年半の間だけ講義がなされたにすぎません。この狭い小屋を改造した教室から明治維新を代表する英傑を大量に輩出した萩はすごいと感じざる終えません。 その奥に松蔭が幽囚された実家の旧宅がありますが、こっちの方が松下村塾より広いですね。 また、松陰神社には松蔭が二部書いた留魂録のうちの一部が神社に現存されていて、そのコピーが販売されています。参拝に行かれる際にはぜひ手にとって見て見てください。 松陰神社参拝後、自転車に乗って伊藤博文、玉木文之進の家へ。 伊藤博文の家の横に博文が総理大臣になって品川に邸宅を建てましたが、その別館(当時はキャノンが所有)が取り壊されることになったため、その一部を譲り受けて移設したのがこの建物です。 そのなかで圧巻の発見物はこれです。 明治天皇から送られた灯篭 この灯籠ですが、明治天皇が博文の自宅の新築祝いに送ったものです。 ここに彫られている印をよく見たもらいたのですが、菊と桐の紋が半分ずつ彫ったものになっています。 実は天皇家には表紋と裏紋があって菊が表、桐が裏とされています。この紋が半分ずつ彫られているのは極めて珍しいのではないでしょうか。 次回は松蔭と晋作の墓参りに行くとします。 弥栄