年末、宇奈月温泉に来ています。
宇奈月温泉の周りは朝の雨から雪に変わってしまって昼には積もり始めました。
♫雨はお昼過ぎに雪へと変わるだろ♫ (夜更け過ぎだろ!)
みたいな感じでしたので、ホテルからの景色を2枚。
午前10時ごろの景色 (黒部川とトロッコが走る鉄橋が見えています)
12時ごろの景色 (トロッコの鉄橋が見えません・・・)
こんな感じでしたので、
「ありゃ。諏訪神社に行けないかな? でも、雪の神社の写真を撮るのも一興だ。」
と思い、いざ出発!
幸い、温泉街から10分も下って行くと雪はなく、順調に電鉄魚津駅に到着し、無事参拝をすることができました。
でも、10分ほど車で走るとこんなに景色が変わる富山ってすごいですね。
では、諏訪神社。
諏訪神社(701年創建)はユネスコ無形文化遺産に登録されている「たてもん祭り」が有名ですが、今回は日本海に面した鳥居からの景色を見てみたく参拝しました。
元々の御祭神は建御名方(タケミナカタ)神と亊代主(コトシロヌシ)神で、のちに大山昨(オオヤマクイ)神が合祀されましたので、諏訪大社と関係が深いのは容易に推測されます。
創建前から信州地方との交易が盛んで、この地区から塩や海産物を、信州地方からは山の幸をやり取りしており、魚津の諏訪浜では豊漁を祈念して初魚を諏訪大社に奉納する習慣がありました。
こうした関係から、諏訪大社から分霊を奉斎してもらったのが現在の諏訪神社となります。
なんとなく、この辺りが海幸彦と山幸彦の物語の発祥地かもしれませんね。
現在の諏訪神社は何度か日本海の荒波・町の発展の影響を受けて移転を繰り返し、明治5年に今の場所に移されました。
冬の日本海はさすがに荒波で、今回参拝した際にも所々で波しぶきが道路までかかっていましたが、一転して夏になると蜃気楼が見えるそうです。
諏訪神社の近くに魚津神社があります。
この神社は過去に魚津火災で焼失した時の神明社(702年に創建。神明社ですから天照大神が御祭神ですね。)と同時期に焼失した4つの神社をまとめて再建した際に合祀されて魚津神社としたそうです。
そのために御朱印の巴紋が五つあって通常の紋とは違っています。
先ほどの諏訪神社の話と関連するかもしれませんが、魚津火災で焼失した神社の一つに火之宮社があり、その御祭神は彦火火出見命(ヒコホオデノミコト)、つまり山幸彦だったそうです。
加えて、魚津神社の御朱印はシールになっており、御朱印帖に貼り付けるようになっていることと文字が全て金色で書かれており(巴紋も)なにやら商売繁盛の気分になってしまいました。
魚津神社の本殿ですが、巴紋が通常のものと違っていることに注目!
来年は海と山とが和合して商売繁盛、発展の年でいきましょう!
弥栄