REIWAに「弥栄!」

    平成の30年間、サラリーマンとして仕事に生きてきました。 REIWAに入って生き様を見直しながら日々、雑感したことを書き連ねます。

システィーナ礼拝堂にて 〜天地創造〜

 

今回は、バチカン市国にあるシスティーナ礼拝堂天地創造に関する話をしたいと思います。
 
システィーナ礼拝堂の建設は1473年からスタートし、当初、天井は青い空を書いたものだったそうです。(この頃、日本は応仁の乱が終わって足利幕府が衰退していく頃ですね。)
  
1508年になって時の教皇ユリウス2世が、ミケランジェロに天井画の絵を描かせるよう命じました、


ミケランジェロに天井画を描くように命じた理由…


当時、飛ぶ鳥を落とす勢いで有名になっている彫刻家である彼に描いたことない絵を描かせて失敗、恥をかかせることを目論んだ者が教皇ミケランジェロを指名させたと言われています。 今も昔もそういう輩はいるんですね。


彼は命を受けて、フィレンツェから弟子を連れてやってきます。 到着して弟子に天井の足場作り(高さ18メートル)を命じます。
弟子が足場を作っているうちに(といっても何ヶ月かかかったのでしょうね。)なんと、ミケランジェロは今まで描いたことないフレスコ画を勉強、マスターをしたそうです。
足場が完成した時点で、ミケランジェロは弟子をフィレンツェに返して、4年間かけて天井画を描きました。


この天井画の題材は旧約聖書の内容をモチーフに描かれています。
その絵の真ん中の9つの絵の内容は、天地創造から始まる…

  • 光と闇の分離
  • 太陽と月と植物の創造
  • 地と水の分離(大地と海)
  • アダムの創造
  • イブの創造
  • 原罪(アダムとイブが禁断の木の実を食べて楽園から追放される)
  • ノアの犠牲
  • 大洪水(ノアの箱舟
  • ノアの泥酔

私が書くよりも天地創造については下のブログがすごく参考になります

 

kaiga.nohra.tokyo

 

ミケランジェロは天井画を描き終わると、すぐにフィレンツェに帰ってしまうのですが、4年間、上を向いたまま天井に向かって絵の具が顔に垂れてくるのを避けながらフレスコ画を描くことは大変だったようです

さぞかし首が痛かったでしょうね。

 

 ちなみにこの天井画でミケランジェロ一倍最初に書いた絵は大洪水の絵だそうです。大洪水の絵を描き上げて、地面から完成した絵を見上げると、あまりにも小さかったので、バランスを崩さないように、その周りの絵から徐々に大きな絵を描くようにしたとそうです。

そうしてみると確かに大洪水の絵から離れていくと登場人物が減って人物が大きくなっているのがわかりますね。

 

次回は最後の審判

 

弥栄