私は小さい頃、よく西部劇を見ていた記憶があります。
例えば、
名犬リンチンチン・・・
世代的には再放送で見たドラマでしょうか。
今考えるとあの映画、子供心に「どれほどアパッチが野蛮で残忍な民族か」ということを印象づけてくれたドラマだったなぁと、気づかされました。
ます、コロンブスがアメリカ大陸に到達した時には、北米大陸にもすでに先住の民族がいたという記録があります。
(北米大陸に着いた時にインドに着いたと勘違いして先住民をインディアンと呼んだ話は有名ですね。)
当時は仲良く暮らしていたのでしょうが、17世紀初めにイギリス人が最初の植民地を作った頃には、北米にはおよそ人口100万人、部族の数では約500余りのネイティブアメリカンが暮らしていたそうです。
その後、”Go West” をスローガンとしてインディアンを虐殺しながら、まず、東部・中部と土地を自分たちのものにしていき、どんどん西に進出して言った結果、逃げ場を失ったネイティブインディアン、特に勇敢なアパッチ族が、西部開拓を進めようとする白人との戦いとなった。
「名犬リンチンチン」はそんな時代の物語なのですね・・・
という意味では、忘れてはいけないのは西部開拓の歴史は、
「先住民の迫害そして虐殺」の歴史
でもあったことではないでしょうか?
だって、当時100万人もネイティブインディアンが住んでいたのですよ!
このGo West政策を正当化するために、
「この土地は神からもらった土地だから絶対に守る!」
というような、一種の宗教じみた考え方で政策を推し進めた(今だけ、金だけ、自分だけ主義?)ことを振り返って見て、
「ヤバ、これは歴史に汚点を残してしまう」と考えた人が、
この政策を正当化するために西部劇に映画化し、身近なものにしていったのかもしれませんね。
そういえば、江戸時代に悪人(例えば、悪代官と越後屋)がいたかのように制作された時代劇を見て、「江戸時代は士農工商の身分差別があって悪い時代」なんて思い込んでいる人はいませんか?
私もよく必殺仕事人シリーズ見てましたけど、そんな刷り込みは解除しました。
そうして考えると、最近は「◯◯◯◯打ったらもう安心!」なんて宣伝している人が多いですが、
こういう人はまさか、「今だけ金だけ自分だけ」で動いているなんてことはないでしょうね??
皆さんも小さい頃から身につけている観念や、最近やたら報道されているニュースを見るときは一度、視点を変えて見ると新しい発想が生まれて面白いと思いますよ。
弥栄