ネットで額田王を検索すると
額田王 絶世の美女
額田王 三角関係
なんて出てきて、
その内容は、天智天皇と弟の天武天皇(当時の大海人皇子)と三角関係にあった
なんて記載されています。
しかも弟の妻を兄が略奪したということで・・・
その根拠としてあげられている歌の一つが、万葉集にある
あかねさす紫草野行き標野行き 野守りは見ずや君が袖振る
という歌になります。
(詳細は「額田王 あかねさす」と入力して検索して見てください)
今なら、マスコミネタになりそうな話が書かれていますが、今回、小名木先生の新刊を読んでの私の結論は、
ありえない
と考えています。
だって、
本当にそうならば
1.天智天皇は額田王を略奪婚していたら、天武天皇を殺しているはず。
2.この歌は白村江の戦いの5年後に詠まれた歌で、そんな非常時に三角関係のラブラブ和歌を詠む余裕は無し。
と考えるからです。
当時は白村江の戦いに敗北して、唐と新羅の連合軍が日本に攻め込んでくる可能性がある緊急事態ですよね。
今のような平和な日本ですら、国を治める政治家が不倫しているのをマスコミにすっぱ抜かれるまで隠し通しているのに、わざわざ国家非常事態宣言が出てるようなタイミングで、しかも各地域の豪族がバラバラに割拠して独立している状況を天智天皇が国をまとめていかないといけない時にわざわざ三角関係を歌に詠むようなことをするのでしょうか??
もしそうだったら、多分当時の日本はすでに唐と新羅の連合軍に占領されていて万葉集も編纂されることがなかったのではないかと思うこの頃です。
皆さんはいかがお考えでしょうか?
この時代をもっと大まかに理解したいと思った方はぜひ、
を読んで見てください。(私のブログと違って長いですが・・・)
弥栄