先日、新潟の駅の近くにある酒蔵で利き酒をしました。
行った酒蔵は今代司。
酒蔵の中は下のURLを見ていただければよろしいかと思いますが、新潟に寄った折には是非、立ち寄ってください。
酒蔵の見学中に、
「酒蔵も近代化されて発酵槽も金属製のタンクとなり、温度管理も昔と違って簡単にできるようになった。」との説明がありました。
ふと見ると、その隅に杉でできた発酵槽、大きいものと小ぶりのものが計2基、置かれていました。(と言ってもどちらもかなり大きいですよ。)
担当の方の説明では、
木樽はお酒の醸造に手間はかかるものの、従来の杉を発酵槽として使用して日本酒を醸造することで、昔ながらの味を出して、それを酒を味わってもらうために、すでに1つの木樽での醸造はスタートしているとのことでした。
しかしながら、もう一つ、更に大型の木樽を購入する際に問題が発生したとの事…
それは、大きな木樽を作る業者がなんと、日本には大阪に一軒しか残っておらず、かつ近々廃業するとのことで、将来の酒造りに不安を感じた今代司の社員の方が何名か、昔ながらの酒造りを継承したいと考えて、樽作り工場で修行、樽のメンテナンスの方法を学習得、今年の冬から大吟醸酒の生産に取り組んでいくとのことでした。
いつでも美味しいお酒が堪能できる時代になった一方で、このような昔の技術を伝承することの大変さを痛感しました。
見学後には、全てのお酒を試飲し(お蝶子一杯づつでしたが、なんせ種類が多いので… フラフラになるまで堪能させていただきました。 今代司のみなさん、ありがとうございます。)
その後、気に入ったものを何本か購入したのですが、試飲の時に多分、飲み逃したので購入したお酒で逸品だったのが、「予祝」です。
プロトタイプということで、今後期待したいお酒ですが、私には一番合ったお酒でした。
今後は、四季折々でラベルを変えながら販売するのか見ものですが、やっぱり生貯蔵酒は夏ですよね。
なんせ日本古来の祝いの法則「予祝」という名前がいいですね。
次回は、予祝という言葉について、知ってもらうために、「予祝のすすめ 前祝いの法則」という本を紹介します。
弥栄