島根県出雲市斐川町の富神社に伝わる富待石のお話です。
富待石とは何か
富神社の拝殿脇に置かれている石で、「来待石(きまちいし)」を分銅型に加工したものです。
富神社を紹介する資料では、八束水臣津野命の御利益を願うものとして、願い事を書いた紙や宝くじなどを石に挟んで祈願するとされています。
形が重要で、
分銅=富・財・金
というイメージから「富を待つ石」、つまり富待石という名前になっています。

こんな感じで宝くじを挟んでおくと当たるかも??
富待石に使われている石は
来待石(きまちいし)と言います。
これは島根県松江市宍道町来待周辺で産出する凝灰質砂岩で
出雲地方では古くから
- 石灯籠
- 狛犬
- 墓石
- 建築石材
- 神社仏閣の石造物
などに使われてきました。
富待石はいつからあるのか?
富神社の公式由緒には、「富待石」の古代からの伝承は記載されていません。
富待石について確認できる資料は、近年の観光・参拝情報で、
2011年の「出雲お社倶楽部」には、
すでに境内に富待石が置かれていました。
したがって、
富待石=古代から伝わる御神体・祭祀石
と考える根拠は、なさそうです。
そうすると・・・
「富待石」は、
富を待つ石
一方、
「来待石」は
来待(きまち)
という地名の石
つまり
富を待つ
×
来待(きまち)
という言葉の響きがよいことから
言葉遊び・縁起付けで売られているもので
古代から富神社と結びついていたということではなさそうです。
昔の分銅は、
重量・貨幣・財力
を象徴する道具でした。
富待石はその形を採用して、
「富を蓄える」
「富が来る」
「財を得る」
という祈願に結びつけています。
そのため現在では、特に
金運・宝くじ・商売繁盛
などの祈願で知られるようになっています。
実は
私も持っていまして
そのおかげで
悠々自適な生活を送れているのかもしれません。
ありがたや ありがたや
さぁ、皆さんは富待石を手に入れますか?