やまとことば神話の3回目です。
前回は「宇宙の形ができてくる」ところまででしたね。
そして地球の形を作ったのが・・・
クニノトコタチ
となります。
当時の地球は真っ赤に燃えるような球だったのでしょうが、そこに宇宙線が当たることで徐々に水蒸気が雲となって大気ができ、水が循環する環境が作られてきたのではないかと思います。
それで『トヨクモヌノカミ』が次にきたと考えるとわかりやすいですね。
やまとことばですと、「ク」は結合の意味で、「モ」は微細なものを指しているので、まさにピッタリですね。
この「地球のもと」であるマグマの塊のような球が変化して、今のような動物や植物が豊かに育つ環境に作り上げていくために
4組の男女神が活躍しました。
「ウヒヂニノカミ」と「スヒヂニノカミ」は、ドロドロの地球がブクブクと泡を出して呼吸をしている様子を・・・
そのドロドロの塊がだんだん冷えてきて、「ツヌグヒノカミ」、「イクグヒノカミ」の力で徐々に固まっていき、その固まった部分が横に広がりながら(「オホトノベ」)、ぶつかって山のように縦に伸びたり、引っ張られて谷(「オホトノジ」)になって地殻の表面が出来上がったのでしょうね。
その地球の表面に雲からたくさんの雨が降り注ぎ、海と川ができ、地球生命体が誕生する環境が出来上がった様子が「オモダル」、それを讃えているのが「アヤカシコネ」と絵本では説明しています。
この後にはご存じ、イザナギ・イザナミの登場となって「国生み」、人間の始まりとなりますが、詳しくは・・・
「絵本 やまとことば神話」をお読みになってください。
絵本とは離れますが、講談にも「国生み」の話が(今回のアマノミナカヌシからイザナギ・イザナギの話はほんの触りの部分ですが・・・)あるのですね。
講談を通して古事記を伝えていけるようになりたいと思う今日この頃です。
弥栄