REIWAに「弥栄!」

    平成の30年間、サラリーマンとして仕事に生きてきました。 REIWAに入って生き様を見直しながら日々、雑感したことを書き連ねます。

和歌山の神社シリーズ(2) 〜熊野飛龍神社〜

今回は熊野三山の一つ熊野那智龍神社です。

この神社は熊野三山熊野那智大社の近くにあります。

 

ちなみに、熊野三山の「三山」というのは大社という意味ですね。

こうして見ると熊野本宮大社って吉野、高野山伊勢神宮につながった道があることがわかります。

 

那智大社に行く前に寄ったのは、有名な「那智の滝」がある熊野飛瀧神社です。

前日まで雨が降っていたので滝の水量は多くてかなり迫力がありました。

 

 

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この滝は龍を意味していて、水に関する女神を守っているとのこと。

この神社は合わせてこの先にある那智大社も守っているんでしょうね

https://www.momat.go.jp/am/collection/masterpieces/

 

龍神社から坂道を登ること20分、熊野那智大社青岸渡寺に到着します。

この二つの寺社は昔は一つだったのが、明治維新以降、廃仏毀釈で神社と寺を強制的に分離させられた結果、お隣り同士で存続しています。

江戸時代までは人々は磐座や瀧を神聖なものとして崇め、そこにある山全体を一つのまとまりとして寺を建立していって、その中に神社があったというのが普通であり、寺と神社は「切っても切り離せない存在」だったことがよくわかります。

鎌倉辺りを散策すると、寺と神社が隣同士に存在しているのはその名残でしょうし、大きな神社でも所々に寺で祀られている神々の名前が残っていたり、名前を彫っていただろうと思われる部分が削り取られていたりしているのがわかります。

 

という意味では、

今を生きる我々は、明治維新は「時代の夜明け」というより、「日本人の宗教観の破壊の始まり」だったという視点で、評価し直すことも大切ではないかと思います。

 

さて、那智大社青岸渡寺ですが、個人的には青岸渡寺の方が落ち着いた雰囲気で女性的な場所であり、気に入りました。

青岸渡寺から望む三重塔と那智瀧の組み合わせはずっとみていたい景色です。

この寺は願掛けをするときに単純にお願いするだけで良いそうで、いわゆる「甘えて祈願する場所」とのこと。

 

 

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この二つの神社、飛龍神社は純神道的な神社で那智大社は立派な寺の風格も醸し出す神社でありどちらもぜひ体感していただきたい神社です。

 

弥栄