先月、いくつか和歌山の神社を回りましたのでボチボチと紹介していきます
まずは、淡嶋神社。
和歌山といっても大阪府に近い海岸沿いの神社です。
この淡嶋神社、本殿に行って驚かされるのは・・・
雛人形、それも女雛がズラッと勢揃いしています。
本殿の中も女雛だらけです。
確かにネットで書いている人も多いですが、これだけ女雛がいるとちょっと恐ろしい感じがしますね。
しかも、本殿の地下室に安置されている人形の中には、なんと「髪の毛が伸びる人形がいる。」ということです。
そういえば、子供の頃に読んだ「髪が伸びるお菊人形」という話を思い出したので、ググッてみたところ・・・
ありました。
本当に髪が生えて来ることで伸びているのかどうかは定かではありませんが、
女の子が今世で大事に扱っていた人形には、「魂が宿る」
という考え方は、日本人として当たり前の感覚と思いますので、こうした人形を大切に扱うということは必要だと感じますね。
あと、この神社が面白いのは、本殿に向かっていく際に「狛犬がいない。」ということです。 普通、狛犬は神域に悪いものを入れないために置かれているはずですので、「どんな恨みも悲しみもなんでも受け入れますよ。」というスタイルの神社なのでしょうか?
女性が大切にして来た雛人形を、持ち主が何かの拍子で手放すことになってしまい、その時の恨み、悲しみが乗り移った雛人形たちをこの淡嶋神社で受け入れることができるようにしているのかもしれませんね。
毎年、3月 3 日のひな祭りには雛人形を海に流す「流し雛」行事をを行なっているようですが、こうした思いが移った雛人形を流して祓い・清めている女性的な神社なのではないでしょうか。
加えて、
女性ばかりでは寂しいでしょうから
本殿の横には、オオクニヌシとスクナヒコの男神を置いて女性の魂を慰めているのかもしれません。
なかなかの気遣いだと思いませんか?
ところでこんな記事を見つけたのですが、
個人的には人形を広く見てもらうことに関して賛成ですが、のっぴきならない理由でこの淡嶋神社に持ち込まれた人形をオカルト系のイベントに使うのはいかがかなと思いますが・・・
皆さんはいかがでしょうか?
弥栄