今回はシリーズで神戸神社巡りをブログに載せてきましたが、今回の参拝を通じて、多くの女性神の名前が出てきましたので、神々の関連性をまとめてみました。
まず、菊理姫。
日本書紀に一度だけ登場するのですが、その場面は、
イザナギとイザナミが死者であるイザナミと生者であるイザナギが泉平坂(よもつひらさか)で言い争うシーンです。
そこに泉守道者が現れ、イザナギに対し、イザナミの言葉を取り次ぐ。このときに、菊理媛神が「何か」言ったところ、イザナギはそれを褒め、素直に帰るのである。
何を言ったかは書かれていない・・・
神話って何か中途半端な書き方で色々と考えさせられますね。
菊理姫は「早く現世に戻って自身の体を祓い清めなさい。」と伝えたのではないでしょうか?
従って、水を司る神である菊理姫は、こんこんと水が湧き出る六甲の地に祀られることになったと考えます。
そのあと、六甲山神社に祀られている菊理姫を泰澄が、白山比売神社に分け御魂して、白山神社が広がったのでしょうね。
次に瀬織津姫。
瀬織津姫は文句なしで、大祓祝詞で水の神として知られています(詳しくは私の過去ブログを確認ください)ので、同じく六甲の地に祀られていますね。
最後にワカヒルメ。
ワカヒルメは今回のシリーズには載せませんでしたが、生田神社のご祭神で、稚日女尊(わかひるめのみこと)と書きます。
ホツマツタエでは、瀬織津姫の妹ということになっていて、水神・水銀鉱床に関係する神様です。 水銀の入った水を『「に」の水』とも呼ぶそうで、そんなところからニウツヒメとも呼ばれるようになったのでしょうか。
そういう意味では、近くにある名湯「有馬温泉」とも関係が深いのかもしれませんね。
ワカヒルメは(瀬織津姫と一緒に?)今の和歌山県に行ってイナゴの被害が出ないように畑で祈りをされたことから、現在は「和歌山」と名がついたとも言われています。
そう考えると古代から、日本においてこの六甲の地は、生き物が生きるために必要で、かつ良質な水を確保するために極めて神聖な場所であったのではないかと感じました。
だからこそ、これだけたくさんの神々が祀られている神聖な場所があるのでしょう。
最後に・・・
このブログを書いている間に六甲の水を使って作られている日本酒、「白鷹」を手に入れました。右の「しぼりたて」の方はアルコール度が19度もあり、なかなか強烈でまさに「天照大神の荒御魂」という感じでした。(かなり酔っ払いました・・・)
左の「大吟醸純米生」は香りもよく、喉越しはフルーティーにまとめられていて魅了されました・・・
まさに「菊理姫」級でしょうか。
神社を巡りながら、ご当地の日本酒を味わいながら歴史について想いを馳せるのも面白いですね。
弥栄