片方の労働組合は3月の賃上げ闘争である春闘では労使で戦いますが、それ以外の場では労使双方で会社を良くしていく解決策を模索するスタンスで経営者に対峙していました。
というのは、私が会社に入社した頃、社内には労働組合が2つあって、そのうちの一つが共産党系の労働組合で、春闘の時期になると必ず、ストをしたり社員がオフィスには入れないようにエレバーターホールにバリケードを張って(ピケ)妨害をしていました。
共産党系の組合員は人事異動の辞令に対しても「不当だ」と言い出して従わなかったり、春闘の際にはめちゃくちゃな賃上げの要求をしていました。
でも、6月の一時金の直前になると妥協する・・・ そうしないとボーナスが支給されなくなるので。
また、一般社員に対して日々親切にしており、彼ら、彼女らの不満を抽出、それをネタに裁判を起こすなんてこともありました・・・
ある時、先輩に「なぜ彼らはあんな行動をとるのか?」聞いてみたところ「奴らは会社を潰すことを目的としている」と聞かされ、呆然としたことを思い出します。
こんな思いがあるので共産党に対してのイメージが悪かったのですが、今回、「日本共産党 噂の真相」を読んでイメージが大きく変わりました。
それは共産党に関わっていた方も大きく分けると2つの層があり、
・労働者階層による暴力的な革命を支持している集団がいて暴力的に会社・国家を転覆させよう行動している層
・生活が困難になった人を全力で助ける行動を旨とする層
この矛盾を抱えながらかつ、ソ連が解体されて中国社会主義に寄った政策をとっている日本共産党ですが、これからどうなっていくのかを考える上でも一読しておくことをお勧めします。
できれば、人助けを行う、人間として質の高い組織の集まりに変化して日本の政治に影響を及ぼす党に変身していってもらいたいものです。
弥栄