REIWAに「弥栄!」

    平成の30年間、サラリーマンとして仕事に生きてきました。 REIWAに入って生き様を見直しながら日々、雑感したことを書き連ねます。

「出雲と大和」特別展から 〜デカッ!出雲大社〜

 久しぶりに上野にある東京国立博物館に行ってきました。

一年半ほど前に行った「縄文展」以来です。

 

今回、特別展として開催されているのが、

 

「出雲と大和」 日本書紀成立1300年

です。

 

izumo-yamato2020.jp

 

今回の展示品で驚いたもの・・・

 

 

島根県の地に沢山の銅鐸・銅剣・銅矛が埋められていたことです。 

 例えば、荒神谷遺跡では358本の銅剣がまとまって埋められていました。

 

その後、そこから7メートル離れたところに・・・・

 

銅鐸6個と銅矛16本が見つかっています。

 

時代は紀元前2〜1年・・・弥生時代ですね

 

 

近畿圏で作られたものもあるそうで、

なんらかの宗教的な意味があって埋められたのでしょうか

 

ただ、埋められた(使われなくなった?)時期は

他の地域よりも早かったようで、

 

出雲人は何か新しいトレンド

でも発見したのでしょうか?

 

 

もう一つ・・・

 

私が印象に残ったのは出雲大社本殿の模型です

 

「たかが模型ですか?」

 

と言わないでください

かなり大きな出雲大社の10分の1縮尺ですよ

 

www.asahi.com

どうですか?大きいでしょ。

 

推定では、本物は地上から本殿までの高さが48メートル、本殿は周囲100メートルだったそうです。

 

ついでに、

今回、展示場の入り口を入ってすぐに、

 

 

当時の出雲大社の本殿を支える9本の柱の遺跡が展示されています

その柱の大きいこと。

 

これがそのうちの一本です。

 

f:id:syuzoku_524:20200131055658j:plain

 

 

なんと3本の柱を1本に束ねて一つの柱としたそうです。

 

 

これは鎌倉時代のものですが、

 

この本殿、平安後期から鎌倉初期の200年の間になんと7回も転倒したそうです。

確かに大きすぎますよね。

 

 現在の出雲大社は、総工費が巨大すぎたために小型化したのでしょう

(とはいえ、しめ縄の大きさは今でも群を抜いて大きいですよね。)

 

 「古代出雲大社の復元」という本がありますが、

出雲大社の復元にかけた男たちが、

 

「本当に巨大な大社が立てられるのか」

 

と専門家(大林組)の視点から検討した本です。

古代出雲大社の復元―失なわれたかたちを求めて

古代出雲大社の復元―失なわれたかたちを求めて

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 學生社
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: 単行本
 

 検証の結果、その工期は6年間、総工費用(1989年ベース)は、

 

なんと・・・

 

120億円

 

とのこと・・・(大型ビルの建設費と同じぐらいだそうです)

 

ここまで人と技術をかけることのできる鎌倉時代の人々は、

 

現代を生きる我々より優雅な生活を送っていたのかもしれません。

 

 

全国に点在する貴重な遺跡を、

ここ東京国立博物館でまとめて見ることができるのは

本当にありがたいことだと思います。

感謝!

 

弥栄