「日本が売られる」と言う本は、堤未果さんがお書きになった本です。
まだ、売れるものがあるうちは大丈夫かもしれませんが・・・
堤さんのお名前は前から知っていて、過去にも2−3冊を読ませていただいたのですが、(例えば、「政府はもう嘘をつけない」、「沈みゆく大国アメリカ」等)シリアスな話題が多くて、読後の感想が結構、重くなってしまい、気持ちがどんよりして本をそのまましまい込んでいました。
しかし最近、堤さんご本人から直接お話を聞く機会があり、彼女の理路整然とした話ぶりや、「えー、マジですか?」といったトピックスを淡々と、しかもご自身の経験も合わせてお話しいただいている姿を見てファンになってしまいました。
とにかく、疑問に感じたことを直接、現場に行って、確認・ご自身の見解として蓄積してきたものを本にまとめておられることがよくわかりましたし、この姿勢は、堤さんが、9.11の時に倒壊したワールドトレードセンターの隣のビルで当時の大惨事を身近に経験されたことが一つの契機となって、調査報道を中心に世の中に真実の情報を広められていることにつながっています。
この本の最後に「人間を大切にしない経済学に価値などない。」と宇沢弘文氏の言葉を引用されているように、
経済:経世済民=世をおさめ、民をすくう
ことが大切で、
今だけ、金だけ、自分だけ
からの脱却が必要なのではないでしょうか?
ちなみに堤さんの本に興味を持たれて購入しようとお考えの方、一点注意点があります。
それは似た題名の本があると言うことです。
例えば・・・
「政府は必ず嘘をつく」と「政府はもう嘘をつけない」
「沈みゆく大国アメリカ」と「沈みゆく大国アメリカ 逃げ切れ! 日本の医療」
みたいな感じで・・・ 内容は違いますのでお間違えなきよう。
弥栄