REIWAに「弥栄!」

    平成の30年間、サラリーマンとして仕事に生きてきました。 REIWAに入って生き様を見直しながら日々、雑感したことを書き連ねます。

紫電改とマフラーと桜 〜共通点はなんでしょう?〜

マフラーと聞くと私の世代では、サイボーグ009の「赤いマフラー」をイメージしまうのですが、紫電改ではもちろん「紫のマフラー」となります。

 

サイボーグ009ですが・・・ これです。

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このモノクロだとこのマフラーは赤く見えるのですが・・・

機会があれば漫画かカラー版の新しい「サイボーグ009」を見てみてください。

きっと驚きの発見がありますよ。

 

さて話を戻して、紫電改の搭乗員たちが厳しい訓練を松山基地配属時代に受けていた頃、よく通っていた食堂(といっても、食べ物が出せなかったので隊員は弁当持参で遊びにいっていたようです。)の女将に今井琴子さんがいました。

添乗員は今井さんの優しさに故郷の母の姿を感じたのでしょうか、毎日のように遊びにいくようになりました。

 

添乗員の武運を祈って今井さんは、嫁入り時に持参した白無垢の布を生地にマフラーを作って紫電改の搭乗員に配ることを決めました。

 

更に紫電改の搭乗員ということで生地を、紫色に染めてマフラーを作り、更に松山の女子高生(済美高女)に刺繍してもらうことを提案して搭乗員に持たせることにしました。

 

それがこのマフラーです。

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紫のマフラー

 

このマフラーは元隊員の笠井智一氏が属していた編隊での座右の銘「ニッコリ笑えば必ず堕す」を刺繍もらって戦闘に赴き、終戦を迎えました。

笠井氏は終戦後もご健在で、このマフラーを紫電改展示館に寄贈されたそうです。

 

展示館では、「ニッコリ笑えば必ず堕とす」と印刷された紫のタオルがありますので、興味のある方は是非、現地にてお買い求めください。(別に私は展示館の回し者ではありませんよ。)

 

合わせて展示館では紫のマフラーにまつわる紙芝居劇のDVDも放映されています。

ぜひご覧ください。

 

次に、桜の話に移りますが、「陽光桜」という品種をご存知ですか?

 

この桜は「平和の桜」と呼ばれているのですが、戦前に青年教師だった高岡正明さんという方が、教え子が戦地に赴き、戦死して帰ってこないことに終戦後に自責の念にかられて、「世界中どこでも咲かせることのできる桜を作りたい。」と長年かけて色々な桜を交配して作り上げた桜なんです。

この桜は展示館の傍に3名の元紫電改の添乗員よって植樹されています。

 

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桜物語

実はこの話、「桜物語」という絵本になっています。

書店で探すのは難しいかもしれませんが、展示館では読むことができますので、合わせて読んでみてください。

 

今日も、こうした先人たちを讃えて一献傾けたいと思います

 

弥栄