今回はお題に新作 vs. ビンテージと書きましたが、まず、ビンテージについて…
ビンテージ:
年代もののこと。ただ古いだけでなく、年月を経て程良く味わいがでたものを指し、その代表は、老舗ブランドのアンティークなど。
本来は、ぶどうの当たり年に作られた上質ワインを意味する。
ついでに古酒について…
古酒:
日本酒における「古酒」は、一般的に、その年以前に造られた 日本酒すべてを指す。 ちなみに、長期熟成酒研究では、「満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」を"熟成古酒"と定義している。
とのことです。 確かにいい日本酒の「古酒」はめっちゃ美味しいですが、この話題は改めて深掘りしたいと思います。
さて、ビールに関して調べてみましたが、「古ビール」の定義がありませんでした。
コメントは味に関する記述ばかりでまとめると以下の通りです。
古ビール:
缶を開けなければ飲んでも大丈夫。 ただし一般的に不味い。
不味さは保管状況による。
とのこと。
では、新作とビンテージに登場いただきます。!
どちらがビンテージかわかりますか?
正解は…
右側がビンテージ、2018年版です。
絵柄は微妙に違いますが、限定醸造と大きくプリントされているのが2019年版です。
一応、昔は理科系でしたので、今回の実験(人体実験ともいう?)は以下のルールを厳守して行いたいと思います。
実験条件:
1.お互いに冷蔵庫に立てたまま、保管して冷やす
2.アルミ缶を開けた状態で飲み比べる。
3.全量飲み切る
製造された時期は、どちらも8月製造で賞味期限は翌年の4月、ビンテージの保管状態は常温でした。
あとは、趣味として『各々のビールを味わった後にサンマの塩焼きを一口食べることで舌をリセットしてから、更にテイストを比較する』という秋の味覚ファンにはたまらない条件で実験を開始しました。
結果、
全体を通してシュワシュワ度(発泡性というのが正しいのでしょうか。)は新作の勝利。
実は、味に関しては最初の一口目のテイストは「ビンテージは麦芽リッチのコクがない」ので、「ビンテージは不味いとは言わないまでも新作にはかなわない。」と結論づけようとしましたが、その後、
秋の味覚(私は腹わたからスタートして食べるのですが)の助けがあったのでしょうか? 一口毎に飲み続けるうちに徐々にラガーっぽいコクのあるテイストに変化してきました。
「うん。 なんかコクがあっていける感じだな。」
と思い、新作とビンテージを交互に飲みつつ、秋の味覚「サンマ」を味わっておりました。
飲み進めるにつれて、普段ビールを同量飲んだ時よりフワーっといい感じになったコトもあり、この勝負は引き分けとしたいと思います。 (最終的な評価は文系的でスイマセン。)
比べてビンテージはシュワシュワ感のかけた味であるものの、ラガーのような、でもラガーほど苦味のない優しさに満ちた味を堪能させていただき、一般に言われているほど不味いという感じはありませんでした。
さすがに10年もののチャレンジは恐ろしくてやろうと思いませんが、たまにはこうした飲み比べも楽しいかと思います。 どなたか似たようなチャレンジをされたら連絡くださいませ。
弥栄