よく、晩酌のつまみを買いに行く居酒屋さん。
店員にはいつも厳しいことを言っているが、昼間は大学生向けに弁当を販売し、夜は居酒屋と朝から晩まで働きづめのママさんが切り盛りしている店なのですが、
ママは猫が好きで、よく店の周りに集まってくる猫に餌を与えています。
今日、久しぶりに会社の帰り道に晩酌用のつまみを買いに行くと(選んだのは、ナスの煮物と穴子と大根の煮込み。いいでしょ? 写真がなくてゴメンなさい。)、「実はねぇ…」とこんな話をしてくれた。
4日前にお気に入りの猫が、軽自動車にひき逃げされて亡くなったとのこと。
詳しく状況を聴いたところ、ひき逃げされた猫は道路の真ん中で仲間の猫が餌を食べる終わるのをじっと見ていたとのことです。
その猫に向かって一台の軽自動車が接近、そのまま猫を車でひいて去ってしまった、つまりひき逃げしてしまったとのこと。
どれくらいのスピードで猫をひいたかを知ることは難しいいのですが、車の走っていった方向はすぐにT地路の角になっているので、どんなにスピードを出していてもせいぜい15−20KM/hrではないかと推測します。
なので、絶対にスピードを出して猫をはねることはないのだが…
加えて、ドライバーにとって軽自動車で猫をひいた時の衝撃は、
「気づきませんでした。」
というような衝撃であるはずがなく、かなりの音がしたと思うのですが、「なぜそのまま走り過ぎることができた?」加害者の行動にはわからないことが多すぎます。
が、そのまま走り去ってしまったとのこと。
ひかれた猫はかわいそうに2−3分の間、七転八倒して血まみれのまま死んでしまいました。
その時、周りにいた通行人、店でお酒を飲んでいた客が総出で、この猫をタオルに包み、箱に入れて葬って上げたとのことです。
すぐ横の電柱の根元を見ると何本もの花と線香が添えられていました。
ママによるとあの日から献花とお焼香が絶えないんだとか…
なくなった猫ちゃんのご冥福を祈るとともに「金だけ、物だけ、自分だけ。」の風潮に流されている日本人にもこうした行動をとることのできる方がいることに気づいて「日本もまだまだ捨てたもんじゃないな。」と感じた私でした。
今宵は猫ちゃんの冥福を祈ります。