今回は物語風でいってみたいと思います。
先週末に長い梅雨が明け、いきなり暑い週末を過ごす…
そして月曜日の朝を迎えた。
夏休みに入ったせいだろうか? それほど混雑していない通勤電車に乗りながら、日々の生活に戻るべくしばらく忘れておきたかった週末に発生した二件のトラブルを振り返る。
トラブルというのは例によってお金に関わる案件…
一つは昨年購入した投資用の小さな家の家賃の滞納事件。
もう一つは配当目当てで突っ込んだお金が溶けてしまいそうな問題。
自分がなんとかして改善できる問題ではなく堂々巡りで解決案を考えたとしても妙案が浮かぶはずもない。
加えて、
今ひとつクーラーの効きも良くない車両の中でイライラ気味。
車内の席が空かず、ずっと立ちんぼの自分。
(俺より後に乗ってきたのに座っている奴がいるのに、今日は立った場所が失敗だったな)なんて悶々と考えながら乗換の駅に到着。
気分転換にダッシュでホームの階段を駆け下りて改札口へ向かう。
あろうことか、駅の出口で定期券を通そうとすると突然、自動改札が閉じる。
(クソ!なんか俺に文句あるんか!)
再度、定期券の入った携帯電話を改札機に押し付けて通り抜け、いざ乗換の駅へ。
改札を出て次の駅に向かう途中、突然、自分がどよんとした姿で歩いている後ろ姿を少し高いところから見ているイメージが脳裏に浮かぶ…
「おお、なんか俺、カッコ悪いので気分を切り替えて「祓い、祓い」、今日も元気にいきましょう!」と思い直し、太陽を見上げる。
いつものように駅の階段を一段飛ばして駆け上がり、乗換駅の改札の前に到着。
そこで携帯電話に挟んでいるはずの定期を確認しようすると、
(無い!俺の定期券! 先月、9万円程払って更新したばかりだぜ。 なによりもあの定期券はオートチャージで登録しているので悪用されたらえらい損害を被る!)
過去に一度、携帯電話と一緒に定期券を落とした経験が蘇る。
(あの時は定期券をすぐに使用停止にして、次の日に往復3時間かけて駅まで取りに行ったなぁ。 でも、今回は前の駅を出てからここまでの間に必ず落ちているはずだ。)
ダッシュで戻った道を探すも見つからず、先ほど出たばかりの改札口へ…
改札口の駅員に、
「あのー、定期券を落としたのですが届いていませんか?」
「いつ無くされましたか?」
「今さっき、乗り換えで気づいて戻ってきたので2ー3分前です。」
「確認してみますね。」
駅員はわざわざ事務所に電話で確認してくれたが、まだ届いていないことを確認。
電話を切った後、私が
「駅から出る時に一旦、自動改札が閉まったんだけど再度、通して出てきたので、ここと乗り換えの駅のあいだのどこかに落ちていると思うんですよ。」
と切り出すと、
「どこの自動改札で引っかかりましたか?」と駅員が私に質問。
「確かここから二つ目の改札です。 あの改札機だったと思いますが。」と返す。
すると駅員は、
「ああ、それならあなたの次の人が通した定期で通れたのですよ。 次の人、通れなくてお困りでしたよ。」と。
私は混乱してしまった。
(とすると、定期券は駅の中で落としたってこと?マジかよ。)
(とりあえず定期券は止めないと大変なことになりそうだ…)
と考えを巡らせている時、
ふと、横をみると隣に年配の女性が二人、駅員と私の会話を聞いている。
とっさに私は、お二人を待たせると申し訳ないと思い、
「申し訳ありません。 時間かかるのでどうぞお先に。」
と譲ったところ、その後ろから一人のサラリーマン風の方が現れた。
彼は、
「これ、落し物。」と言って駅員に渡していったものが…
何と私の定期券でした。
その方は、あっという間に去ってしまい「ありがとうございます」の言葉も彼の後ろ姿にかけられただけでした。
ご年配の女性2人からは「あら、よかったわね」と言っていただき恐縮するのみ。
駅員の方には定期券を確認してもらうと駅員の言う通り、私の定期券は改札を通っていなかったことが判明。
私がホームから降りる際に落としたことがわかりました。
駅員にお礼を述べて乗換駅に向かう間、
もし車内で落としていたら?
もし届けてくれた人が違う駅員に届けていたら?
色々と思いを巡らせていくといたる結論は、
『今日は一日もっとブルーに過ごしていたことでしょう。』
私を窮地から救ってくれた皆さんには感謝の言葉しかありません。
本当に
「ありがとうございました。」
みなさんもこんな経験があったらぜひブログに載せてください。自分が一回り成長した気分になりますよ。
今晩は乾杯をあげますよ。 星7つをプレゼント!
弥栄